アシストケアクラブでは利用者様の身体状況を維持・改善できるようにサポートすることはもちろんですが、「利用者様は身体機能が良くなったらどんなことをされたいのか?」という目的をスタッフがご利用者様一人一人にヒアリングをして、ご本人もしっかりと目標を持って機能回復に取り組んでいただくようにしています。これにより、ただ単にトレーニングを行うのではなく、例えば「孫と一緒に旅行に行けるようになりたいからトレーニングする」「昔のように自分の足で歩いて買い物に行けるようになりたいからトレーニングをする」という意識に変わってきます。他動的でなく自発的にデイサービスに通いたいと思っていただくことで、楽しく継続して通所していただいております。
また、アシストケアクラブはご利用者様にとっていろんな方とコミュニケーションが図れる大切な場でありますが、利用日ではない日や機能回復によりアシストケアクラブをめでたくご卒業された方などは、コミュニケーションを取りたくても取れる機会が非常に少ない方が多くいらっしゃいます。特に、独居高齢者は引きこもってしまうと孤独死などの問題にもつながります。そこで、アシストケアクラブではご利用者様と一緒に地域の方々と交流が図れるようなイベントに積極的に参加しています。これにより、利用日以外でもご近所の方々と交流が図りやすくなり、地域の行事やお祭りなどにも参加しやすくなると考えています。
このように高齢者が孤立してしまわないような地域のネットワークを構築することが私たちが目標とする地域社会であり、アシストケアクラブの役割であります。
老人会の会長様より月に一度行われている老人会の定例会で健康に関する講座をしてほしいとのご依頼を頂きました。講座の前半では病気になる前の予防方法や運動を行う際の注意点など主に座学を行い、後半ではチューブを使った体操を行ないました。参加された高齢者の方々は、始めのうちはやや強張った表情をされていましたが、病気に関する話や体操で体を動かしていると次第に笑顔がこぼれ出し、最後には「ぜひまた来てください」というありがたいお声を頂きました。
年に一度行われるウォーキング大会にアシストケアクラブのご利用者様や職員、そしてそのご家族と一緒に参加しました。5kmの道のりをみんなで楽しく会話をしながら約100分で無事にゴールしました。体を動かす良い機会であるとともに、ご利用者様や地域の方々との距離が近くなった貴重な一日でした。ご高齢の方々に地域のイベントに参加していただくことにより、地域との繋がりを感じていただき、孤独感のない明るい高齢社会作りをアシストケアクラブから発信していきます。